NEWS

USEFUL INFORMATION

倉庫の人材不足はITが解消?実際のIT活用事例をご紹介します!

2020.08.09お役立ち情報

倉庫・物流業界では深刻な人手不足が叫ばれており、多くの企業が新たな人材の確保や倉庫作業の省人化に課題を感じていることでしょう。人手不足を解消する一つの方向性としては、今まで採用していなかった女性や高齢者、外国人などの人材を積極的に登用するなどといった手段も考えられています。しかし、倉庫・物流業界は、重い荷物を取り扱う肉体労働が多いこともあり、女性や高齢者からは敬遠されがちになってしまいます。

そこで倉庫・物流業界の人材不足解消のための光明として注目を集めているのが、最新テクノロジーを活用した倉庫作業の省人化です。この記事では、深刻な人手不足が課題となっている倉庫・物流業界において、具体的に導入されている最新テクノロジーの事例をいくつかご紹介します。

倉庫・物流業界が抱える課題とは?

近年では、さまざまな業界で人手不足が深刻化していると言われているのですが、倉庫・物流業界では以下のような課題があると言われています。

ネット通販の隆盛による激務化

インターネット上で商品やサービスの売買を行う『Eコマース』。現在では、衣料品や雑貨、家具だけにとどまらず、食料品や旅行商品、保険商品やチケットなどと、さまざまな業界で活用されており、今や多くの企業にとって欠かすことができない販売チャネルとなっています。日本国内では、Eコマースの市場規模が年々拡大を続けており、ネット通販業界の隆盛によって倉庫・物流業界の激務化が深刻になっていると言われているのです。

高齢化による人手不足

日本は、少子高齢化が進んでおり、2025年には国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、超高齢化社会を迎えると言われています。倉庫・物流業界でも当然高齢化が進んでおり、業界全体の人手不足の大きな原因となっているのです。国土交通省の調査によると、2001年時点で28%あった20代以下の若者層の従業員の割合は、2030年までに15%程度まで減少すると見込まれています。同時に、50代以上の従業員の割合については、25%程度だったものが2030年までには35%まで上昇すると言われているのです。
倉庫・物流業界では、若年層の新たな人材確保が課題となっているのですが、「物流業界は激務だ…」などと言った悪いイメージや、少子高齢化の影響でなかなか人材確保が難しい状況になっているのです。

倉庫・物流業界の人手不足解消を期待されるIT活用事例

それでは、倉庫・物流業界で、人材不足解消のために注目されているIT技術をご紹介していきましょう。人材不足の解消には、女性や高齢者、外国人など今まで採用していなかった人材の登用なども対策として行われていますが、最新テクノロジーの導入による省人化も有効な対策として注目されているのです。
ここでは、実際に倉庫・物流業界に導入されているいくつかの事例をご紹介しておきます。

無人搬送ロボットの導入

近年注目されているのが、倉庫内のピッキング作業を省人化できると言われる無人搬送ロボットの導入です。従来のピッキング作業は、作業員が必要な商品が置いてある棚を探し、そこまで行って商品をピックアップするというのが一般的な流れでした。この方法の場合、人間が歩いて棚を探し商品を集めていくという作業が必要で、商品が多様化した現在では非常に労力のかかる作業となっています。
しかし、無人搬送ロボットを導入すれば、作業員が梱包を行う作業スペースまで商品を自動で集めてくれるようになるため、人間の労力を大幅に削減することが可能なのです。また、商品の取り違いなどのミスも少なくなり、作業効率向上が見込めます。実際に、ニトリホールディングスと物流子会社ホームロジスティクスが、大阪の西日本通販配送センターに『バトラー』と呼ばれる搬送ロボットを導入した結果、ピッキング効率が4.2倍アップしたという結果が出ています。

ドローン配送による省人化

空からの撮影を容易にするなど、さまざまな場面で活用され始めているドローンは、物流業界でも注目の的になっています。
ドローン配送は、『Amazon Prime Air』が非常に有名ですが、日本国内でもEC大手の楽天がドローンを使った定期配送サービスを過疎地でスタートさせると発表し大きな話題となりました。ドローンを使った配送は、離島や山間部、海岸線が入り組んだ場所など、陸路での輸送が困難な場所へも容易に配送することができ、物流業界の省人化に大いに役立つと期待されているのです。長距離輸送など、まだまだ課題が多いと言われていますが、本格実用がされれば物流業界の人手不足が緩和されると予想されています。

トラックの無人隊列走行の実現

現在実用化に向けて実験が行われているのがトラックの無人隊列走行です。これは、協調型車間距離維持支援システム通信で先行車の制御情報を受信し、加減速を自動で行い、車間距離を一定に保つCACC技術と白線を検知して車線内での走行を維持できるようステアリングを調整するLKA技術を組み合わせたものとなります。2018年には、三菱ふそうトラック・バス株式会社など複数の業者による実証実験が複数回行われています。他にも、日野自動車が「NEXT Logistics Japan株式会社」という新会社を作り、物流業界の人材不足減少に役立つさまざまな技術開発を始めています。

まとめ

今回は、人手不足が深刻化していると言われる倉庫・物流業界で、業界が抱える課題を解決できると期待されている最新テクノロジーについて簡単にご紹介しました。倉庫や物流業界では、EC市場拡大の影響もあり、年々業務が激務化している…と言われており、「倉庫作業は激務でしんどい…」と言ったイメージからも、新たな人材確保が困難になっていると言われています。また、少子高齢化が進む日本では、労働人口自体が減少してしまい、さまざまな業界で人材確保が困難になっていると言われているのです。

今後の日本を考えてみても、人口減少がいきなり増加に転じるようなこともあまり考えられませんし、人材不足の解消には作業の省人化をどのようにして行っていくのかが重要になることでしょう。まずは、自社の課題が何なのかをしっかりと分析し、その課題を解決できるテクノロジーはどういったものかを検討するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。