NEWS

USEFUL INFORMATION

『AGV(無人搬送車)』の進化が止まらない!従来のAGVとどう変わってきたのか?

2019.11.20お役立ち情報

近年、さまざまな場面で人に代わって作業を行うロボットを目にするようになってきました。こうしたロボットの活用が特に有効とされているのが物流業界であり、物流業界では無人搬送ロボットの開発競争が世界中で行われていると言われています。例えば、インターネット通販大手のアマゾンの導入事例では、自社の倉庫に多くの無人搬送ロボットを導入しているというのは、有名な話ですね。
現在、こういった無人搬送ロボットの導入が進む最大の理由は、各業界で活躍するロボットと比較しても、無人搬送ロボットの費用対効果が非常に高いと考えられているからです。物流の拠点となる巨大倉庫では、広大な敷地内を人間が歩き回り、必要な商品をピックアップするなど、多くの人手が必要とされ、多大な人件費がかかってしまうのが普通でした。そこで、無人配送ロボットを導入すれば、ピッキングにかけていた人件費を削減でき、さらに商品の取り間違いなどの人為的ミスも大きく削減できるなど、数多くのメリットが存在するのです。その反面、まだまだ進化途中のAGV(無人搬送車)ですのでまだ苦手とする分野もあります。例えば、学習させていないことを判断・実行することなどです。

関連記事:
AIを導入すれば工場が劇的に変わる?実はAIにも苦手なことがあるって知っていますか?

それでは、現在世界中で開発競争が激化していると言われる無人搬送ロボットは、従来の『AGV(無人搬送車)』と何が変わったのでしょうか?今回は、未来の物流に必要不可欠と考えられる無人配送ロボットの進化についてご紹介します。

無人搬送車(AGV)とは

それではまず、「そもそも無人搬送車(AGV)とは何なのか?」という基本的な部分から簡単にご紹介しておきます。AVGは「Automatic Guided Vehicle」の略称で、これを直訳すると「自動的に誘導される車両」となります。無人搬送車と聞くと、ここ最近一気に開発が進んだロボットだとイメージする人が多いかもしれませんが、実はその歴史はなかなか古く、AVGは1980年代初め頃から活躍しています。一般的には、床に磁気テープや磁気棒を敷設しておき、それが発する磁気によって無人走行する搬送車のことを『無人搬送車(AGV)』と言います。
近年では、物流業界において無人搬送ロボットの導入が急速に進んでいますが、AVGはもともと工場などで原材料や部品、完成品の搬送を行うことを目的に様々な種類・方式の無人搬送車(AGV)が、それぞれ違う目的に活用されてきたという歴史があり、そこから商品の保管や出荷を担う物流センターや病院など、非製造業の分野に広がっていったのです。

無人搬送ロボットの先駆けはamazon

近年、物流業界で活躍する無人搬送ロボットは、人間が操縦しなくても、自動で走行ができる搬送ロボットのことを指しています。無人搬送ロボットは多くのロボットメーカーが開発をしています。その中でも、実際の導入成功例として有名なのがamazonの自社倉庫で活躍するロボットです。

日本国内にあるamazonの物流倉庫内でも、多種多様の無人搬送ロボットが活躍しており、人間の力ではとても持ち運びが不可能なぐらい大量の商品を自動で搬送しています。こういった倉庫への無人搬送ロボットの導入は、大幅なコスト削減を実現し、他にも作業効率の向上や人為的ミスの削減など、数多くのメリットがあると言われています。実際に、アメリカのamazon倉庫では、各種ロボットの導入で2016年時点において、1センターあたり年間24億円を超えるコスト削減を実現したという報道も出ています。

従来のAGVとどう変わってきたのか?

それではここから、無人搬送ロボットの最新事情をご紹介していきましょう。上述したように、無人搬送ロボットは「つい最近」開発が始まったわけではなく、古くから工場などの製造現場では『AGV(無人搬送車)』が活躍してきたのです。しかし、『AGV(無人搬送車)』は、予め床面に磁気テープや磁気棒を設置しておき、それらが発する磁気に誘導されるという搬送車となります。つまり、従来の『AGV(無人搬送車)』は、決められた場所で、決められたルートをたどる…といった感じで、そこまで自由度の高いものではありませんでした。

一方、近年物流業界で活躍する無人搬送ロボットについては、センサーやAIなどを活用して、かなり自由に動けるようになっているのが特徴です。倉庫内に誘導のための設備などを設置しなくても、ロボットが自律的に動けるようになっていますし、初めて走行するような場所でも障害物を自動で避けて走行することも可能なのです。近年では、屋外での配送実験などが盛んに行われており、公道などでも人にぶつかることなく、物を運ぶ仕事を行うようになっているのです。
つまり、従来工場などで活躍していた『AGV(無人搬送車)』と同じ台車型の搬送ロボットですが、全く違う物に進化しているとも考えられるのです。

無人搬送ロボットの今後は?

近年物流業界で活躍する無人配送ロボットが、従来の『AGV(無人搬送車)』とは比較にならないほどの自由度を持っているということは分かっていただけましたね。こうした無人搬送ロボットは、人手不足が深刻化していると言われる物流業界では特に注目されている技術です。それでは、物流業界で無人搬送ロボットがここまで注目される理由は何なのでしょうか?
以下で、無人搬送ロボットが注目される理由をいくつかご紹介していきましょう。

  • 無人宅配への期待
    現在でもEC市場の拡大が続いていると言われており、小口配送の増加、多頻度化が物流業界の大きな課題となっています。特に、山間部などの配達困難な場所も日本には多く、そういった場所へのドローンやロボットを活用した無人宅配の実現が期待されています。
  • 人手不足解消への期待
    日本では少子高齢化が進行しており、労働力不足が深刻な問題となっています。特に物流業界では、倉庫内作業員、トラックドライバーなど、多くの業種で人手不足が問題となっています。無人配送ロボットは、こういった物流業界のさまざまな問題を解決できると期待されています。

まとめ

今回は、近年どんどん進化している無人搬送ロボットについてご紹介しました。この記事では、生産現場などで古くから活用されていた『無人搬送車(AGV)』は別物のようにご紹介していますが、もちろん、AVGもたくさんある種類のある無人搬送ロボットの一つと言えます。しかし、従来は、工場や病院など、屋内で荷物を運ぶことが主な目的とされていたのに対し、無人搬送ロボットは、障害物や人を自分で判断し、避けて走行するなど、屋外での宅配まで想定しているロボットなのです。

昨今、人手不足の深刻化が大きな課題となっている物流業界ですが、こういったロボット技術の進化は、業界を取り巻くいろいろな問題を一気に解決する手段となるかもしれません。今後も、無人配送ロボットの動向に目が離せませんね。

自動化に関する関連記事:
AIを導入すれば工場が劇的に変わる?実はAIにも苦手なことがあるって知っていますか?
自動倉庫建設
自動倉庫を搬送設備として利用する事例