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倉庫建設を検討中なら、システム建築のメリットと制約をおさえておきましょう

2019.12.07お役立ち情報

近年では、工場や倉庫などの大規模施設の建設を検討した場合、『システム建築』という工法をよく耳にします。どのような建物を建築したい場合でも、「より安く」「より早く」高品質な建築を実現したいというニーズは誰もが持っていることでしょう。

システム建築とは、建築のプロセスや部材を標準化することで、合理的でコスト面に優れた工法であり、近年大きな注目を集めています。システム建築では、建築部材の寸法から形状まで前もって決定することで、建築プロセスが圧倒的に早くなり、低コストで高品質な建築を実現できるということが特徴といわれています。また、システム建築では、数多く用意されたパーツを組み合わせる工法となるため、工場や倉庫はもちろん、店舗や医療機関、学校など、非常に幅広い施設に対応できるのも大きな魅力といわれています。

コスト面や工期面など、多くのメリットが存在すると言われるシステム建築ですが、実際にシステム建築で施設の建設を検討する場合、制約に関しても頭に入れておいた方が良いでしょう。そこで今回は、システム建築のメリットと制約をまとめてご紹介します。

システム建築のメリットは?

それではまず、システム建築のメリットからご紹介しましょう。システム建築は、冒頭で軽く触れたように、建物を構成する部材を標準化することで、建築プロセスをシステム化できるという工法です。そのため、部材の生産効率を向上させることができるため、コストを削減できることがメリットと言われています。他にも、短工期で建築が進むなどのメリットが有名ですが、さらにさまざまなメリットが存在しているのです。
以下でシステム建築のメリットをご紹介していきましょう。

メリット1 全ての工程でスピーディーな対応が可能

システム建築は、コンピューターを用いて間取りや使用目的に合わせた見積りをスピーディーに出すことが可能です。また、単純に早いだけではなく、無駄をできるだけ省いて低コストを実現できるのも特徴です。
上述したように、システム建築では『標準化された部材』を用いるため、通常の建築工法などと比較しても、概略設計などが容易となり、見積りをスピーディーに出せるのが特徴です。工期や予算をおさえたいのは誰もが同じですが、システム建築ではさらに全工程がスピーディーに進むというメリットがあるのです。

メリット2 工場生産の部材で安定した高品質と低コストを実現

システム建築の大きなメリットと言われる『低コスト』と『短工期』を実現できる理由は、標準化された部材を工場で大量生産することによってもたらされると考えられます。システム建築では、工場で製造された部材を組み合わせて建物を作る工法となるため、発注後に個別パーツを作る従来型の工法と比べるとかなりの工期短縮、低コスト化が実現できるのです。さらに、工場での大量生産となりますので、安定的に部材の高い品質を維持できるというメリットも存在しています。

メリット3 工期を短縮できる

近年システム建築が注目されているのは、コストを削減できることと短工期で建築が進むことが大きなメリットと捉えられているからです。
システム建築では、部材が標準化されてスムーズに施工が進む以外にも、コンピューターによって設計や部材の管理を始めとして、現場での施工の省力化など、プロジェクトのスタートから完工までをトータルで標準化するのです。そのため、できるだけ無駄を省いた工事が実現でき、現場に携わる技術者不足が深刻化していると言われる近年でも、短い期間で施工を完了させられるのです。
工場や倉庫など、できるだけ早く施設を準備したいときには非常に適した工法だと言えるでしょう。

システム建築の制約は?

システム建築は、上記のように非常に多くのメリットがある一方、制約も存在しているということを忘れてはいけません。ここでは、システム建築の制約と言われている事柄もご紹介しておきましょう。

デザイン面の自由度は少ない

システム建築の制約は、「合理的で高機能な建築物を実現する」ということを優先するため、デザイン性にそこまでこだわることができない点だと言われています。
システム建築で建物を造る場合、基本的にシンプルな造りになるため、建物の外観デザインなどにこだわって、オリジナリティーも求めたいという場合にはあまり適しているとは言えません。これは、各部材や設計をシステム化することで機能性や合理性を高めて低コスト・短工期といった大きなメリットを得られている一方で、細部までデザインにこだわるなどと言ったことができなくなるのです。
最近では、外観デザインにもこだわって特徴的な建物を実現できるとうたわれるシステム建築も登場していますが、一般的には至ってシンプルな、よくありがちな外観デザインになってしまうというのが唯一の制約と言われています。したがって、「オシャレな空間を実現したい!」「ブランディングのために外観にもこだわってオリジナリティのある倉庫を作りたい」などの希望がある場合には、あまりオススメできない工法といえます。

カスタマイズが難しい

システム建築は、以下のような希望に対応するのが難しい場合があります。

  • 部分的に複層階にする
  • 敷地形状に合わせた不整形な形状にする
  • 上階や屋根に重量物を置く

まとめ

今回は、合理的でコスト面や工期に優れた工法として注目されているシステム建築のメリットと制約をご紹介しました。システム建築は、建物の中間柱なしで空間を利用できる構造となるため、大規模な倉庫や工場の建設には非常に適した施工方法といえます。また、建物の構成要素である鉄骨や屋根、外壁など部材寸法や配置がシステム化されているため、施設を建てたあとしばらくして増築が必要になった場合でも、建物の増設がしやすいという特徴も持っています。
近年では、豊富な部材のバリエーションを有するメーカーも増えていますので、非常に活用幅の広い工法といえます。デザイン面に関しては、やや自由度にかけるという制約が存在していると言われるのですが、コストや工期などのメリット面を考えると、倉庫や工場の建設プロジェクトを進める場合には、適しているといえるのではないでしょうか。